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2022年3月 3日 (木)

蔡英文総統 中共の脅威に対し防衛の決心示す

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挨拶する蔡総統。左は米軍元制服組トップのマレン氏

 

アメリカ台湾訪問代表団を率いる米軍元制服組トップの

マイケル・マレン氏は、今回の台湾訪問を通して、アメリカは約束を

守ると言い切った。

 

会談内容概要はフォーカス台湾3月2日付の掲載記事から

紹介します。

この掲載記事とは別に蔡英文総統のスピーチ全文を

掲載します。

 

蔡総統、米代表団と会談 ウクライナへの固い支持を改めて表明

 

蔡英文総統は2日、バイデン米大統領から派遣された超党派の代表団と

総統府で会談し、ロシアから武力侵攻を受けるウクライナ

固く支持する姿勢を改めて表明した。

 

蔡総統と会談したのは米軍元制服組トップの

マイケル・マレン元統合参謀本部議長率いる一行。

国防や国家安全保障を担当した元高官で構成された。

蔡氏は挨拶で、「侵略行為を傍観し、野放しにすることは、

自身に対するより多くの脅威を生むだけだと歴史が教えてくれている」とし、

「今は世界の民主主義国家が団結する時だ。

台湾も不在にはできない」と述べた。

 

マレン氏は、代表団の今回の訪問は「台湾との強力なパートナー関係に

対する米超党派の支持を反映している」とした上で、「台湾海峡

平和と安定の維持は米国の利益だけでなく、世界の利益にも合致する」と

言及。

「これが一方的に現状を変更するいかなる行為にも

米国が反対し続けている理由であり、米国は台湾の人々の願いと

最善の利益に合致する方法で両岸(台湾と中国)問題が平和的に

解決されることを引き続き支持していく」と述べた。

 

また、今回の会談を通じ、米国が約束を固く守ることを

蔡総統と台湾の人々に再度保証するとともに、

地域の盟友とパートナーにこのメッセージを伝えると強調した。

 

蔡英文総統スピーチ全文

皆様のご来訪を心より歓迎いたします。

皆様はいずれも米国の国防や安全保障を担当してきた

経験豊富な方々であり、複数の政権に渡って、様々な国際的な

安全保障や平和に関する議題に携わってきました。

この後の意見交換は実りあるものになるでしょう。

 

全世界がウクライナ情勢に注目するなか、バイデン大統領が皆様を

派遣したことは、米台パートナーシップへの重視の表れであり、

米台関係が磐石の如く強固なものであることを示しています。

さらに、国際的・地域的安全保障における台湾の役割を

突出させただけではなく、国際民主主義社会が緊密に

団結しなければならないことを示しています。

 

先週、ロシアのウクライナ侵攻により多くの平民が死傷し、

世界の平和秩序を乱しました。この機会に皆様にお伝えしたいと思います。

台湾は国際社会の一員として、侵略行為に対して厳しく非難するとともに、

対ロシア経済制裁にも参加しました。

ウクライナに対する人道支援も一昨日に始まりました。

私たちはこれらのことを通して、台湾はウクライナとともにあり、

自由と民主とともにあることを伝えたいと思います。

国際社会の平和と安全、そして地域の平和と安定に利することであれば、

台湾は国際的な責任を果たし、諸国とともに邁進して参ります。

 

歴史の経験から、侵略行為に目を瞑ればいずれ自らに脅威が及ぶことが

明らかになっています。

今こそ全世界の民主主義国が団結するときであり、

台湾も列席したいと思います。

ウクライナの人々の自由と民主を守る信念と身を挺して

祖国を守るべく奮闘する決心には、同じく民主主義の前線に立つ

台湾人も共感するものがあります。

 

現在、台湾海峡と地域情勢に対する中国の軍事的脅威は

高まる一方です。

国際社会における台湾の孤立化に加え、認知作戦や偽情報工作で

台湾内部を分裂させ民主主義を脅かそうとする中国の行動は

1日たりとも止まったことはありません。

しかし台湾人は決しては諦めていません。

逆に私たちは祖国を守るために多くの努力をし、自国の国防力を向上させ、

非対称戦力を強化しました。

国民の心理的防衛線を固め、認知作戦による分断の防止に

尽力しており、これらの行動を通して、台湾の強靭性を高めました。

台湾は全世界に対して、私たちは祖国を防衛する決心があり、

自由と民主に基づく生活様式を守る決心があることを示したいと思います。

 

地域の安定と安全は決して個別の国家の課題ではありません。

ウクライナ危機からも分かるように、民主主義国間の相互協力と積極的な

関与は至って重要です。

台湾海峡と地域の安定に対する脅威に直面するなか、米国と地域諸国と

密接に連携し、地域の平和と安定を維持していきたいと思います。

 

バイデン政権が台湾関係法と「6つの保証」に基づき、台湾に対する

安全保障の約束を果たし、台湾の自己防衛能力を高めることに

協力することに感謝します。

バイデン政権が批准した2つの武器輸出法案と本日の訪問団の到来は

その最たる証明です。

先月、バイデン政権は最新のインド太平洋戦略を発表し、

台湾はインド太平洋地域における重要なパートナーだと指摘しました。

ここで私は強調します。

民主主義の最前線に立つ台湾は重要なパートナーだけではなく、

最も信頼できるパートナーでもあります。

国際社会の支援があれば台湾はもっと強靭性を増すことができ、

世界の自由と繁栄により多くの貢献ができるようになります。

米台関係をより深化させ、インド太平洋地域の平和と安定、

そして世界の繁栄に貢献できることを願っております。

訪問団の来訪を感謝するとともに、有意義な意見交換を期待しております。

 

 

蔡英文総統の相当なる覚悟を感じ取れる。

「民主主義の最前線に立つ台湾と称し、民主主義と共産主義

戦いの最前線にいる」という、自覚と覚悟を感じ取れる。

 

 

ありがとうございます。

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